1. 海洋散骨とは
海洋散骨とは、故人の遺骨を海に散布することによって供養を行う方法の一つです。
近年、日本のみならず世界的にも注目されています。
伝統的な墓地に頼らないこの方法は、自然に還るという考えに基づき、環境への影響が少ないことが特徴です。
日本では特に法律による明確な制限がないため、比較的自由に行うことが可能ですが、海洋散骨を実施するには専門の業者を利用する必要があります。
1.1 海洋散骨の定義と基本知識
海洋散骨とは具体的に、故人の遺骨を海上に散布することを指します。このプロセスを通じて、故人は文字通り海と一体となり、自然へと還っていきます。
国によっては、特定の許可を必要とする場合もありますが、日本では専門業者がこのプロセスに伴う手続きを全て代行してくれるため、比較的手軽に行うことができます。
1.2 海洋散骨を選ぶメリット
1.2.1 環境への影響
一般的な埋葬方法と比較して、海洋散骨は自然環境への負荷がかなり低くなります。
特に土地の使用に関して、墓地や納骨堂などを必要としないため、土地資源の節約にも寄与します。
また、自然への還元という観点からも、最近では多くの人に選ばれています。
1.2.2 精神的な側面
海洋散骨は、故人が自然に還ることを希望し、自分の最終的な場所を自然の中に選ぶことによります。
故人の遺志を尊重することが、精神的に満足度の高い海洋散骨が選ばれる大きな理由の一つです。
2. 終活とエンディングノート
2.1 終活の始め方
終活、すなわち人生の終わりに向けた準備は、さまざまな形がありますが、まずは自分にとって何が大切かを考え、優先順位をつけることから始めます。
ライフプランの整理や将来的な財産配分など、具体的なエンディングプランを作成します。
2.2 エンディングノートの活用方法
エンディングノートは、自分の死後のことを家族や友人に伝えるための重要なツールです。
医療の希望、遺品の取り扱い、葬儀の方法、遺言の存在有無など、具体的な指示や希望を書き記します。
このノートを用意し、家族や大切な人と共有することで、自分の望む最期を実現しやすくなります。
3. 遺言書の準備
3.1 遺言の書き方と重要性
遺言書は、自身が亡くなった後の財産の分配や、自分の意思を明確に残す重要なドキュメント(記録)です。
特に争続を避けるため、また、自分の最後の意思を家族に伝えるためにも、遺言書の作成は非常に重要です。
遺言書には「公正証書遺言」と「自筆証書遺言」がありますが、公正証書遺言の方が法的効力が高く、トラブルを避けることができます。
遺言の書き方には法律で定められた様式と要件があり、間違いがあると無効になることもあるため注意が必要です。遺言書の作成方法については法務省のウェブサイトで詳しく知ることができます。
3.2 死亡診断書の提出から葬儀までの手順
亡くなった後は、速やかに手続きを行います。
病院の医師から「死亡診断書」を受け取ります
火葬許可申請書を役所に提出
故人と縁が深かった人に亡くなったことを伝え、葬儀の日程や場所が決まり次第連絡します
葬儀社へ連絡して葬儀の打ち合わせをします
葬儀(通夜、葬儀式、告別式、火葬)を執り行います
4. 海洋散骨の依頼と流れ
出典:https://sankotsu-umi.com/flow/STEPお問い合わせまずは、お電話、お問い合わせフォーム、LINEにてお気軽にお問い合わせください。ご希望の海域やお日にちがお決まりの場合はお聞かせください。
STEPご相談・お見積りご希望の散骨海域(場所)や時期をお伺いし、お見積金額をご提示させていただきます。
STEPお申込み(ご契約)海洋散骨申込書、海洋散骨依頼書・同意書を弊社よりご郵送いたしますので、ご記入、ご捺印の上、申込者の身分証明書のコピー1通を添えて弊社までご返送、もしくはメール添付にてお送りいただきます。
STEPご遺骨のお預かり弊社へのお持ち込み、もしくはゆうパックにて、ご遺骨を弊社までお送りいただきます。ご希望の場合は送骨パック(有料)をご利用いただけます。ご訪問によるご遺骨のお預かりをご希望の場合は、別途費用が発生いたします。
※火葬許可証、埋葬許可証、改葬許可証のいずれかのコピー1通をお預かりいたします。STEP料金のお支払い料金のお支払いは、銀行振り込み、クレジットカード、現金、にて散骨当日までにお願いしております。
STEP粉骨(ご遺骨の粉末化)海洋散骨に必要な2mm以下のパウダー状に粉骨し水溶性の紙袋にお包みいたしますと共に、海洋汚染に配慮し、ご遺骨に含まれる発がん性物質である六価クロムを、還元剤にて無害化いたします。
お墓じまい等でお墓から取り出したご遺骨は、洗浄・乾燥が必要となる場合がございます(別途費用が発生いたします)。STEP海洋散骨当日当日は指定の乗船場所にお集まりいただき出港し、スタッフと共に船上からお見送りいただきます。
代行委託散骨の場合はご家族の代わりに、みんなの海洋散骨のスタッフが、責任をもってお見送りさせていただきます。
5. 供養の多様化とは
近年、日本では伝統的な供養方法だけでなく、多様な供養の方法が選ばれるようになっています。人々の価値観の多様化、住宅事情の変化、環境意識の高まりなどが影響して、個々のニーズに合わせた供養が求められる時代となりました
5.1 近年問題の「無縁墓」と新しい供養の方法
お墓を建て、定期的に墓参りを行うことが一般的な供養の形ですが、近年では様々な理由から「無縁墓」が増えています。
継承者や縁故者がいなくなると、お墓の管理できなくなり、管理費を払って霊園や寺院にお願いすることもできなくなり、やがて「無縁墓」となってしまいます。
これに対応する形で、自然に還る「自然葬」や、インターネット上で故人を偲ぶ「オンライン供養」など、新しい供養の方法が注目を集めています。
5.2 供養の形が変わる背景
供養の方法が多様化している背景には、核家族化や高齢化社会の進展、都市部での住宅事情の変化と無縁墓の増加などがあります。
また、ペットの供養を重視する人々が増えていることも、供養の形を多様化させる一因となっています。
技術の進展は、オンライン供養のような新しい方法を可能にし、更に、環境への配慮から持続可能な供養の方法が注目されています。
6. 供養に関するQ&A
出典:https://sankotsu-umi.com/kuyo/