【日本総鎮守・大山祇神社と国宝を巡る旅】 瀬戸内の神秘のパワースポット!
美しい瀬戸内の大三島に鎮座し、山の神、海の神、戦いの神を祀るパワースポット「大山祇神社」と、数々の国宝をご紹介します!
1. 大山祇神社の歴史
「小千命-おちのみこと(乎知命)御手植の楠」と呼ばれる御神木は樹齢約2600年
静かな時間が流れる 日本総鎮守 大山祇神社
大山祇(おおやまづみ)神社の歴史は今からおよそ2600年前にさかのぼります。神武天皇御東征(南九州地方より奈良地方へ御東征したと伝えられる)にさきがけて、御祭神、大山積大神の子孫小千命が先駆者として伊予二名国(四国)に渡り瀬戸内海の治安を司どっていたとき、芸予海峡の要衡である御島(大三島)を神地と定め鎮祭したことに始まると伝えられます。御祭神は、大山積大神で天照大神の兄神に当り、天孫瓊々杵尊御降臨に際し御子女神木花開耶姫命を皇妃として国を奉られたわが国建国の大神で、山幸神(山林・鉱山の神)、和多志神(航海の神)、大水上神(地水、稲作の神)、塩筒神(陸上・海上交通の知識神)、事勝国勝長狭神(戦勝の神)の別名があり、御神徳のある由緒ある神社です。本殿、拝殿、宝篋印塔は重要文化財に指定され、隣接する宝物館には国宝を含む数多くの重要文化財を収蔵しています。
2010年に再建された総門は総ヒノキ造りで高さは12mもあります。この樹齢2600年ともいわれる大楠は、社伝によると、大山積大神の子孫小千命(おちのみこと)が神代に祖神を鎮祭申し上げた記念に手植えされた御神木だそうです。大山祇神社の楠群は、日本最古の原始林社叢の楠群として国の天然記念物に指定されています。
出典:公益社団法人 今治地方観光協会
2. 御祭神
2.1 御本社御祭神 大山祇神
大山祇神は「古事記」において伊奘諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の間に生まれたと言われています。
一般的には「大山祇神」と表されていて、他にも(大山積神、大山津見神、大山罪神、)と表されます。別名 和多志大神、酒解神。
山をつかさどる神であり、海の神、水の神、酒造りの神でもあり、山の神は里に降りれば田の神であるといわれています。
大三島がある瀬戸内海の芸予諸島の芸予海峡は古くから、近畿と西日本を結ぶ水運交通の重要な海路となっていました。
漁師や瀬戸内水軍、伊予水軍にとっての、海上交易や水運交通などの海に関する全ての守護神として崇められ、戦の際には軍神や武神の「武運長久」の神として崇敬されてきたそうです。
- 摂社【上津社-かみつやしろ】御祭神は大雷神(おおいかづちのかみ)
- 摂社【下津社-しもつやしろ】御祭神は高靇神(たかおかみのかみ)
3. 大山祇神社の見所
3.1 生樹の御門(いききのごもん)
大山祇神社の奥の院の参道上にある「生樹の御門」は、樹齢は2000年から3000年といわれている巨大な楠で、愛媛県の天然記念物に指定されています。
幹の根元に開いた空洞は、幅2m、高さ3m、長さ7mあり、ここをくぐって奥の院へ参拝に行きます。
3.2 本殿
- 三間社流造
- 室町時代の初期に再建された国指定重要文化財
3.3 拝殿
- 切妻造り(神社の本殿に古くから用いられる屋根の形式の名称)
- 室町時代の初期に再建された国指定重要文化財
3.4 能因法師雨乞いの楠
名称は「能因法師雨乞いの楠」または、「能因法師雨乞いの樟」と表記されています。
現在は枯死していますが、残っている部分が、国の天然記念物「大山祇神社のクスノキ群」の一部として成しています。
4. 宝物館と海事博物館 ~国宝を巡る旅~
全国の国宝・国の重要文化財の指定を受けた武具類の約8割が、ここ大山祇神社宝物館に保存展示されています。甲冑の保存は全国一で、日本最古の平安中期の鎧をはじめ、鎌倉期~戦国時代まで各時代の代表する名品が展示されています。故に、当地大三島は「国宝の島」とよばれています。
出典:https://oomishimagu.jp/national-treasure/
- 国宝 禽獣葡萄鏡 唐時代:斉明天皇御奉納
- 国宝 紺絲威鎧・兜・大袖付 平安時代:河野通信奉納
- 国宝 赤絲威鎧・大袖付 平安時代:伊予守源義経奉納
- 国宝 紫綾威鎧・大袖付 鎌倉時代:源頼朝奉納
- 国宝 澤瀉威鎧・兜・大袖付 延喜時代:越智押領使好方奉納
- 重要文化財 熏紫韋威胴丸・大袖付 平安時代:木曽義仲奉納
- 重要文化財 紺糸裾素懸威胴丸 室町時代
- 国宝 大太刀 銘 貞治五年丙午千手院長吉 南北朝時代:後村上天皇御奉納
- 国宝 牡丹唐草文兵庫鎖太刀拵 鎌倉時代: 護良親王奉納
- 国宝 大太刀 無銘 伝豊後友行 南北朝時代:附 野太刀拵(大森彦七所用、大森直治奉納)
- 重要文化財 長巻 銘 宗吉 鎌倉時代
- 重要文化財 塗籠所糸巻弓 鎌倉~南北朝時代
- 重要文化財 黒漆塗革張冑鉢 中国・元時代:河野通有奉納
- 重要文化財 鯨鬚張半弓 附木篦箭 五隻 中国・元時代:河野通有奉納
- 重要文化財 革箙 平安時代:和田小太郎義盛奉納
- 重要文化財 木造扁額 平安時代:藤原佐理筆
住所 | 〒794-1304 愛媛県今治市大三島町宮浦3327 マップ |
営業時間 | 8:30~16:30(閉館17:00) ※現在は9:00~15:30(閉館16:00) |
休業日 | 年中無休 |
入場料 | 宝物館、海事博物館とも 大人:1000円、高大生:800円、小中生:400円 |
5. 境内マップ
- ①本殿
- ②拝殿
- ③上津社(かみつやしろ)
- ④下津社(しもつやしろ)
- ⑤姫小邑(ひめこむら)神社
- ⑥神符授与所
- ⑦神饌所
- ⑧南門
- ⑨北門
- ⑩神門
- ⑪南廻廊
- ⑫北廻廊
- ⑬院内荒神社
- ⑭地神社
- ⑮稲荷神社
- ⑯石神社
- ⑰酒殿(さかでん)
- ⑱八重垣神社
- ⑲御鉾(おほこ)神社
- ⑳祓殿神社
伊豫國総社
葛城(かつらぎ)神社 - ㉑十七神社
- ㉒天然記念物 大楠
- ㉓手水舎
- ㉔社務所
- ㉕斎館
- ㉖宇迦神社
- ㉗神池
- ㉘神輿庫
- ㉙馬神社
- ㉚神馬舎
- ㉛総門・翼舎
- ㉜祖霊社
- ㉝八坂神社
- ㉞五穀神社
- ㉟社号標
- ㊱新社号標
- ㊲御棧敷殿(おさじきでん)
- ㊳斎田
- ㊴絵馬殿
- ㊵宝物館・海事博物館 受付
- ㊶紫陽殿
- ㊷国宝館
- ㊸海事博物館
- ㊹宝筐印塔(ほうきょういんとう)
6. 基本情報
6.1 大山祇神社
住所 | 愛媛県今治市大三島町宮浦3327 |
電話 | 0897-82-0032 |
お問い合わせ時間 | 9:00~16:00 |
6.1 アクセス
自動車
・西瀬戸自動車道(しまなみ海道)【大三島IC】より7km
※駐車場:鳥居脇に13台駐車可能
その他、大三島藤公園駐車場等利用可
船舶
フェリー会社 | 所要時間 | ルート |
---|---|---|
大三島フェリー | 直通25分 大久野島経由は30分 | 忠海港(竹原市)~大久野島~盛港(大三島) |
大三島ブルーライン | 約55分 | 今治港(今治市)~宗方港(大三島宗方) |
6. まとめ
「国宝の島」そして「神の島」と呼ばれ、瀬戸内の秘境であり、歴史と自然に囲まれて心身を浄化する。沢山の国宝がパワーを呼び込み、より強力なパワースポットとなっています